前回出来なかったことを克服してこそ意味がある

 

2021年6月23日(水) 令和3年度第1回総合消防訓練が行われました。

今回は、日中に発生した火災を想定した訓練で、嶺北あわら消防署より署員2名にお越しいただき行いました。

 

1400 火災報知器が作動

総務課職員が、館内放送にて火災報知器が作動したことを伝え、その間に生活支援員が火元を特定。初期消火に当たる者1名を除き、利用者さまの所在確認と避難誘導を開始する。

1404 利用者さま・職員の点呼を行い、自衛消防隊副隊長から田原自衛消防隊長へ避難した人数を報告。その後、田原自衛消防隊長から嶺北あわら消防署隊員に避難状況を報告。

    

 

訓練終了後、嶺北あわら消防署の方から講評をいただきました。

 

「金津サンホームは、スプリンクラーが多く設置してあるので、利用者の方の避難誘導に重きを置いた方が良いと思います。私たちが考える避難誘導の限界時間は9分。今回の訓練で最終報告を受けるまでに掛った時間は4分半程度でしたので、スピーディーに誘導が進められたのではないでしょうか。しかし、実際、利用者の方を居室から誘導することを考えると、4分を超える可能性は大きいので、施設の設備の状況を見ながら避難誘導の手順を再度確認してもらえたらと思います。」

「館内放送について気になった点は、火災出火元を南棟とだけ伝えていましたが、南棟の〇〇の部屋からというように具体的に伝えると良かったと思います。」

 

田原理事長から総評がありました。

「今回の訓練に臨むにあたり、前回ダメだった点を理解して臨んでいたか。

声を掛け合っていれば、既に確認済みの居室を、ドアが閉まっているにも関わらず確認するようなことは起こらなかったのではないか。

ヘルメットを被りあご紐を締めなければならないが、手で押さえていた職員がいた。本番、そんな状態で利用者を誘導することができるのか。

自分自身の身体を守ることは大切。加えて利用者の安全も確保しなければという使命感をもって訓練に臨まなければならない。」

 

ただ、訓練を繰り返しているだけでは実際に火災が発生した時に対応が出来るようなレベルに到達することは難しいと思うので、前回指摘された点を克服してこそ繰返し訓練をする意味があると肝に銘じ、次回の訓練に臨みたいと思います。