布の摩擦と自重を利用する

2021年1月20日(水)令和2年度第3回自主避難誘導訓練が行われました。

今回は「応急用担架の作り方を学ぶ」をテーマに、実際に担架を作り、人を乗せて運ぶ訓練を行いました。

当施設では、各棟に既に出来上がっている担架と、応急用担架セット(棒2本・毛布1枚)が備えてあり、火災など災害時に対応できるようになっています。

ただ、いざという時に備えてある物を使うことができないというのでは、無用の長物となってしまいますので、しっかりと作り方を学びました。

.毛布を広げ、3分の1くらいのところに1本目の棒を置きます。

.幅の狭い方の毛布を棒に沿って折り曲げ、折り曲げた端から15㎝くらいのところに2本目の棒を置き棒に沿って15㎝幅の毛布を折り曲げます。

 

ここでPoint!

2本目の棒を置く、端から15の毛布の折り返しが重要!

この幅が狭くなってしまうと、毛布がすべり落ちてしまい、上に被さる毛布との摩擦と搬送される方の自重で押さえる効果を利用できなくなります。

 

.残りの毛布(3分の2)を2本目の棒に沿って折り曲げ、2本の棒の上を覆うように掛け完成です。

    

搬送する際は、搬送する方の足を前方にして、駕籠の要領で前後の人が息を合わせて持ち上げる。

腰の部分をサポートする人がいれば、より安全に搬送できるとのことでした。

また、頭側の人は、搬送する方の表情や顔色などを確認し、体調の変化に気を配ることも大切です。

 

今回学んだことも、“いざ”という時に実践できるよう繰り返し確認をしていきたいと思います。